琉球古典音楽安冨祖流絃聲会(会長 照喜名進)は、4月30日(日)に令和5年度例祭、定期総会を開催いたしました。
午前10時から那覇市の旧県立博物館敷地内にある楽祖之碑・宮里春行道翁之像前広場には、新教師・師範免許審査に合格した皆さんと役員関係者が集まり、例祭が執り行われました。例祭では人間国宝の西江喜春相談役より祝詞奏上が行われ、新師範・教師が誕生したことを報告し、会のますますの発展を見守って下さいと先達に向けて手を合わせました。
楽祖之碑は土台のひび割れや汚れなど劣化見られましたが、このたび大幅な補修を行ないました。建立より半世紀以上の時を経て真新しい姿になった碑を前に、参加者は清々しい気持ちで「かぎやで風節、ぢゃんな節、大兼久節」を献奏しました。
続いて午後1時からは浦添市産業支援センター結の街において定期総会が開催されました。
総会は花城英樹副会長のあいさつで開会しました。続く照喜名進会長は「昨年は宮里春行賞受賞者顕彰公演、世界のウチナーンチュ大会、美ら島沖縄文化祭、創立95周年記念公演と大変忙しい1年でしたが、会員の皆さまのご協力のお蔭ですべて大盛会に終えることができた。」と感謝の言葉を述べられました。
総会では令和4年度の活動報告、収支決算報告、審議事項として令和5年度活動計画および予算案が審議され、満場一致で承認されました。
また平田邦夫事務局長の退任と浦添支部長の交代に伴い、新事務局長として大城清順さん、新浦添支部長に通事彰さんに対して会長より委嘱状が交付されました。
その他、地謡研修部第7期箏曲研修生への研修修了証の交付と、新師範・教師免許状の授与が滞りなく執り行われ、最後は二揚六節を声高らかに斉唱して、渡名喜康広副会長のあいさつで閉会となりました。